『ハンニバル』の再視聴感想。

  • しるばーほーく@lemmy.coffee-beanz.comOP
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    10 months ago

    第10話「Buffet Froid(ビュッフェ・フロワ)」……英語だとコールドビュッフェ。冷たい料理を立食して楽しむみたいなニュアンスかと思ったら、殺害現場が寒いからなのか。

    季節はもうすっかり冬。吹雪が舞い散る中、若い女性が自宅で殺害される。ベッドの下に潜む犯人が女性を引きずり込むシーンは完全にホラーで、「死霊館」を思い出す……血飛沫込みでとても怖い。

    場面転換。レクター博士のカウンセリングを受けているウィル。近頃とみに精神不安定な彼に「時計を描け」と……この時計の絵がまた怖い。ウィル自身は真面目に描いているものの、実際は単針長針秒針も文字盤もめちゃくちゃで、これが認知の歪みか……と震えます(悲しいことによく分かるんだよなあ、この状態)。その他にも、釣ってきた魚を家でさばいていたら件の女性殺害現場にワープしていたり、この辺りから捜査本部の疑いの目がウィルへと向かってゆくのが辛い。

    で、レクター博士から紹介された脳神経外科医のもとへ行くウィル、MRI検査を受けたらかなり重篤な脳の炎症状態だった。早く……早く手当を……!しかし医者たちは結託しているので"何の問題もない"と言われ、ますます追い込まれてゆくウィル。ジャックの阿呆(ハンニバル役立たずコンテスト暫定1位)。

    で、ウィルが再度MRI検査を受けている間に脳神経外科医は惨殺。殺害したのは例の全身スーツを纏ったレクター博士。不利な証拠は全て隠滅してゆくやり方。罪をなすりつけられたのは今回の犯人。彼女はコタール症候群で人の顔の判別がつかない上に、免疫力が壊れているから皮膚もボロボロ、母親に見放されているし気の毒ではあった。そんな彼女をどうにか助け出したウィルは本当に偉かった。

    今回はホラーっぽい演出が多かった気がする。でも、何気に一番怖かったのはウィルの前に犯人がずるりと現れた挙げ句、捕まえようとしたウィルが腕をとったら手袋のように皮膚が剥ける場面だった……いやこれ、脳の炎症関係なく病むよね。こんな症状って実在するんだろうか。